️🎙️故・和歌山県知事と外交の話題

急逝が与えた影響

2025年5月8日放送の文化放送「長野智子アップデート」では、急逝した岸本周平・故和歌山県知事の政治的な存在感や、いわゆるパンダ外交との深い関わりが取り上げられました。

番組にはノンフィクション作家・常井健一さんが出演し、岸本氏の交渉力と行動力に焦点を当てて語っています。
2024年夏には自ら中国・四川省を訪れ、4頭すべてがメスである現状をふまえ、オスの貸与を直接交渉していたといいます。

しかし、その岸本氏が亡くなってわずか1週間後、4頭すべての返還が正式に決まりました。契約の延長は実現せず、返還時期も前倒しという形になりました。
番組では、「岸本氏だったから中国がパンダを貸していた」という見方も紹介され、彼の死が交渉の流れを大きく変えたのではないかと指摘されています。

さらに、岸本氏は生前「パンダは国際外交の案件になる」と訴え、国レベルでの対応を求めていたことも語られました。その先見的な姿勢に、番組出演者からは驚きの声も上がっていました。

人柄と歩み

番組の終盤では、岸本氏の経歴や人柄についても振り返られていました。

地元・和歌山の県立高校を卒業後、東京大学法学部に進学し、大蔵省に入省。
総理秘書官として若くして官邸入りし、その後はアメリカのプリンストン大学に留学、さらにトヨタで幹部としても活躍しました。

50歳を過ぎてから本格的に政治の世界へ入り、衆議院議員を経て和歌山県知事に就任。「選挙の鬼」と呼ばれるほどの存在となり、地域からも大きな信頼を集めていました。

その華やかな経歴の裏には、何度も挫折と再起を繰り返した努力の日々。
番組を通して、岸本周平氏という人物が、パンダ外交の陰にあった「静かな力」であったことが改めて伝わってきました。

もし岸本さんが生きていたら…

あの子たちが中国へ渡ることになった今、どうしても「もし岸本知事が今もご健在だったら」と想像せずにはいられません。
知事の言葉と行動に救われていた交渉も、未来もきっとあったはず。
あなたは、この出来事をどう感じましたか?

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